CISの活躍 自動車用ガラス検査

2024.01.23 市場紹介

自動車用ガラス検査の現状と課題

世界的に一人当たりの自動車所有台数が増加し続けるにつれ、より高い自動車規格に対する需要が大幅に高まっています。自動車の基幹である自動車用ガラスは必要不可欠な部品となっています。その製造プロセスにおいて、気泡や傷、表面の欠けが頻繁におこります。市場調査によると、欠陥のあるガラスの約4~10%がリコールとなるため、欠陥の早期発見はコストの削減や効率的な製造に繋がります。現在は作業員による目視検査が主流ですが、人件費がかさみ効率が低いこと、特に0.5mm以下の欠陥を検出する検査の実施に課題があります。

CISを使用した検査システム

Industry4.0の増進によって、ガラス検査用のマシンビジョン技術は急速に発展しました。マシンビジョンでの検査は高速かつ正確で高度に自動化されるという優れたアドバンテージがあります。自動車用ガラスの検査システムは主に複数のエリアカメラまたはラインカメラと見合った数のレンズ、検査対象物の読取幅にあったLEDライト、光源のコントローラーで構成されています。この検査システムの大きな問題は一台のカメラでは検出範囲が限られており、幅広のガラスには複数台のカメラが必要になり、調整が複雑です。また、撮像した画像に歪が生じてしまいます。一方でCISはセンサー、レンズ、光源が一体となった構造で、その独自の利点によりますます多くのユーザーに支持されています。

CISによる検査システムの利点:

・一体構造でコンパクト、ワーキングディスタンスが近いので制限のあるスペースにも設置が可能。ガラス切断装置やスクリーン印刷装置の内部にシームレスに組み込むことができるため、内部検査システムへの埃の影響を排除し、後のプロセスでのメンテナンスの頻度を軽減します。

・独自の円柱状レンズにより1:1の画像読取とテレセントリックビューを実現し、エッジでも歪みのない画像を保証し画像処理の負担を軽減します。

・CIS単体で動作するので設置が簡単で、幅の広い検査物に対する従来の作業が大幅に軽減される。18mm~3000mmの読取幅を選択可能で、複数のカメラ、レンズ、光源を使用した際に発生する調整作業が要らず、取得画像の歪の問題もないため時間の節約となり長期的にはランニングコストを抑えられます。

WHECのCISは既に複数の著名な国際的メーカーの製造ラインに導入されており、ユーザーからは高い評価を得ています。

 

WHECが提供するCISソリューション

例えば、自動車用ガラスのグラフィック印刷検査工程に適したWHECのCISソリューションは、658mm、940mm、1300mm、1500m、1700mm、1960mmの読取幅で解像度300dpiまたは600dpi、ワーキングディスタンスが14.8mmもしくは17.2mm、読取速度はmax 533m/minです。インターフェースはCamera Link、CoaXPress、GigEからお選びいただけます。複数の角度から光源を照射して画像を取得し画像処理をおこなうことで複雑な印刷パターン部分の欠陥を識別および分類できます。WHECでは3角度光源(反射や透過、その他)の制御や独自に開発した内蔵同軸光タイプもご用意しています。

CISの専業メーカーとして、WHECは技術と製品の革新を続け、お客様のニーズに素早く対応できます。自動車用ガラス検査での課題がございましたらぜひWHECにお問合せください。