表面・外観検査の新たなアプローチ
長ワーキングディスタンスCISラインカメラ
近年、外観検査や表面検査において目視での検査から自動化が進んでおり、マシンビジョン(AOI)への切り替えが増加傾向にあります。現在エリアカメラやラインカメラを使用した検査が主流ですが、CISラインカメラを使用することで従来のカメラシステムで発生する様々な課題を克服することが可能です。
目視検査からマシンビジョン(AOI)へ
製品の品質を保証することは重要です。目視検査はシンプルで導入しやすい一方、精度のばらつきや人員の確保、ヒューマンエラーなどさまざまな課題も存在します。これらを解決するため、近年では検査システムを導入し、検査工程の自動化を検討するケースが増えてきています。自動化によって、検査の安定性や効率性が向上し、長期的なコスト削減や生産性向上も期待できるからです。しかし、カメラを使用した検査システムはスペースの制約が厳しい環境では導入が難しい場合があります。また、幅の広い検査物の場合複数のカメラ、光源、レンズが必要となり、設置や調整、メンテナンスの手間がかかります。WHECの新しいCISラインカメラシリーズは、これらの課題を解決できます。
ワーキングディスタンス約50mmの新しいCISラインカメラ
CISラインカメラはセンサー、光源、レンズを一体化した”All-in-One”のコンパクトな設計です。1:1の等倍読取のため、実寸での画像取得が可能で、画像の歪みもありません。また、読取幅は最大6000mmを実現し、幅広の検査物でも1台のユニットで検査が可能となります。これらのメリットに加え、WHECはワーキングディスタンス約50mmの製品を開発しました。
ワーキングディスタンスの短いCISラインカメラでは、以下のような課題もありました。
・容器の底など検査エリア周辺に高さのある対象物は検査できない
・外部光源の設置角度に制限があり、欠陥によっては検出しにくいものがある
新シリーズではこれらの課題を克服しました。検査エリア周辺に凹凸があっても十分に対応でき、より広い分野の検査が可能です。また、ワーキングディスタンスを長く取ることで外部光源を設置するスペースを広く取れるようになり、設置角度の自由度が上がりました。これにより検査面に対して最適な光の当て方をすることが可能となり、これまで検出できなかったキズや欠陥を発見することができます。

用途に合わせた「カスタマイズ」
WHEC最大の強みはお客様のご要望や検査用途に合わせたカスタマイズで製品を提供できることです。読取幅、解像度、速度、外形寸法など、ご要望に合わせて最適なCISラインカメラをご提案します。インターフェースもCameraLink BASE、CameraLink FULL、CoaXPress 1.1、CoaXPress2.0、10GigE、USB3.0と豊富に対応しています。サンプルのテスト読取や機器の貸出もおこなっております。現状の検査システムで課題がある場合、ぜひ一度ご相談ください。

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WHECはCIS(コンタクトイメージセンサー)の専業メーカーとして20年以上培ってきた確かな技術力と信頼性を基に、生産ラインの効率化をアシストします。
CISラインカメラの導入用途例
・フィルム/シート検査
・リチウムイオン電池フィルム検査
・印刷検査
・ガラス検査
・テキスタイル検査 など
WHEC公式LinkedIn → https://www.linkedin.com/company/cis-linescancamera