CIS(Contact Image Sensor)ラインカメラは、センサーと光源を一体化できることが大きな特長の一つです。一方で、求められる検査条件は、ワークの材質や表面状態、検出したい欠陥によって異なります。そのため、CISラインカメラにおいても、用途に応じた光源設計が重要になります。当社はCISラインカメラの専業メーカーとして、CISカメラの内蔵光源や外部照明の開発にも取り組んでいます。お客様から寄せられるさまざまな検査課題に向き合い、CISカメラと照明を組み合わせた、より適切な画像検査ソリューションを提供することを目指しています。
CISカメラでは、光源を内蔵することでカメラと照明を一体化し、限られたスペースでも効率的に検査システムを構築できます。当社では、標準的な光源だけでなく、ワークや検査条件に応じたさまざまな内蔵光源を開発しています。例えば反射光源では、両面から照射するタイプと片側から照射するタイプを選択できます。光を当てる方向を変えることで、表面の状態や欠陥の見え方を調整することが可能です。 さらに、光源の構成にも工夫を施しています。表面の状態によっては、照明からの光が意図しない方向に反射し、画像に乱反射やムラが生じる場合があります。当社では、このような影響を抑えるための光源構造を検討するとともに、ワーク全体に光が届くよう、照射範囲や光の広がり方にも配慮して設計したシリーズ、光源をワークに均一に照射するシリーズ、照射による影ができないシリーズなど、内蔵光源にも様々な種類を用意しています。
CISカメラの内蔵光源は、カメラと照明をコンパクトにまとめられる一方、用途によっては外部照明を使用したほうが適しているケースもあります。例えば、内蔵光源では対応できない角度から光を反射させたい場合や、透過光を使用したい場合、特別な方法で光を照射したい場合などです。 こうした幅広い検査ニーズに対応するため、当社では光源を内蔵しないCISカメラも用意しています。光源なしタイプであれば、お客様が使用したい照明と自由に組み合わせることができます。既存の照明設備を活用したい場合や、装置全体の構成に合わせて照明を選択したい場合にも適しています。 さらに当社では、光源なしCISカメラと組み合わせて使用できる外部照明を自社で開発しています。当社の外部照明は、CIS側から照射タイミングと光量を調節できる点が最大の特徴です。カメラと照明をそれぞれ個別に制御するのではなく、一つの検査システムとして扱えるため、装置への組み込みや検査条件の設定をシンプルにできます。特にライン検査では、ワークの搬送とカメラの読み取り、照明の点灯を適切に同期させることが重要です。 カメラと照明を組み合わせて設計することで、検査システム全体で扱いやすい構成を実現しています。
当社が開発する外部照明には、さまざまな仕様があります。例えば、広い範囲を均一に照射するタイプ、限られたエリアを照らす小型タイプ、表面の傷や凹凸を強調しやすい斜光タイプ、色の違いを利用するカラータイプなどです。また、それぞれ光量を上げたタイプも準備しています。どの照明が適しているかは、ワークの材質や形状、表面の状態、搬送条件、検出したい欠陥などによって変わります。そのため当社では、照明を単体の製品として考えるのではなく、CISラインカメラと組み合わせて、どのような画像を取得するかという視点で設計、提案しています。
当社が外部照明の開発に力を入れている背景には、実際の検査現場から寄せられる相談があります。
「この欠陥をうまく捉えられない」 「照明を変えると見え方が改善できるのではないか」 「装置のスペースに合わせて照明を配置したい」
こうした声をもとに、ワークの状態や検査条件を確認し、必要な光の当て方を検討します。そして、既存の照明だけでは対応が難しい場合には、CISカメラに合わせた照明そのものを開発する場合もあります。これは、CISラインカメラを長く専門に扱ってきたからこそ蓄積できる、当社の光学技術の一つです。 カメラの解像度や読み取り速度を高めるだけではなく、その性能を検査現場で活かすために必要な光学設計までおこなっています。
CISカメラは、カメラと光源を一体化できることが大きなメリットです。一方で、検査用途が多様化する中では、一つの光源構成ですべてのニーズに対応することはできません。だからこそ当社では、両面・片側の内蔵光源や、乱反射を抑える光源構造、広い範囲に光を届ける構造など、用途に応じた内蔵光源を開発しています。また、光源なしタイプのCISカメラや、多様な外部照明もラインアップしています。照射範囲や照射角度、色、光量など、さまざまな条件に合わせて照明を選択できます。CISラインカメラと照明の両面から、お客様の検査環境に適した構成を提案する。CISラインカメラの専業メーカーとして、これからもカメラだけでなく光学技術の開発にも取り組んでいきます。
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